どうもこんにちは。
済美幼稚園オカルト研究部の矢代です。
どこの小学校にも「トイレの花子さん」や「こっくりさん」がいるように、
済美幼稚園にも七つの不思議があるのです(*’▽’)
※怖いのが苦手な子もたくさんいますので、参加は強制ではなく自由参加です。
夜、一人でトイレに行けなくなったら先生が怒られてしまいますので…(^^;)
シリーズはついに最終章!
今年の年長さんは七不思議が大好きで、これまでに6つの不思議を解き明かしてきました。
その最後を飾るのが、「やまんばの住む山」なのです。
恐怖レベルは星5つを超えた、★★★★★ ★★!
子ども達はこの恐怖に、耐えられることができるのでしょうか…
それでは行きましょう、
~やまんばの住む山~
初めてその話をしたのは1年前。
年長組になりたてのみんなと、桜を見に行った帰りのバスでした。
「なんか怖い話して~」
今年の年長さんは、年長になった時から怖い話が大好きでした。
(もしくは去年の年長さんから矢代先生の噂をきいてたのかな?(笑))
その時にお話ししたのが日本の昔話「三枚のおふだ」です。
昔、お寺に住んでいた小僧が山へ散歩に出かけて、帰る道が分からなくなってしまいました。
すると山奥に小さな家があって、中に住んでいるおばあさんに一晩泊めてもらいました。
夜中、目が覚めるとおばあさんの正体は人間の子どもを食らうやまんばだったのです。
小僧はトイレの神様にもらった3枚のお札を使って、何とかやまんばから逃げ切り、
最後はお寺のおしょうさんがやまんばを豆にして食べてしまった…というお話です。
しかし…
この話にはまだ続きがあるのです( ゚Д゚)
やまんばは絵本に登場した1人だけとは限らない。
つまり、昔から日本各地の山に住んでいたのではないか…
その生き残りらしき者の住んでいる場所を、矢代先生は知っています。
その場所に行って何が見れるのか、何がいるのか。
その秘密を見つけに行くのが、最後の七不思議となるのです。
山に行く前日、参加希望の子ども達を集めました。
「怖いけど、最後やし行ってみる!」
「全然怖くない!楽しみ!」
ここに集まった理由は人それぞれです。
今回も希望者のみで行きますが、過去最高の参加人数となりました。
まずは3まいのお札のおさらい。
このまま何も持たずに山へ行っても、やまんばに襲われるだけだと知る子ども達。
そう、
3枚のお札が必要。
「幼稚園の中に、神様がまつられている場所があるよね」
「あっ!事務所!?」
3枚の札にパワーを宿す為、幼稚園の神様からパワーを貰います。
「どうかこの3枚のお札に、力を…」
次の日。
3枚のお札を見ると、昨日は何も書かれていなかったお札に文字が‼
「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおお」
「すっげえええーーーーー!!!」
これには子ども達も大興奮。
「本当にパワーやどっとる!」
この時の子ども達のいきいきとした表情がとっても素敵なんです!(^^)!
さっきまで少し怖がっていた子も、ワクワクが止まりません。
さぁ準備をしていよいよ出発。
ここからは何が起こるかわかりません…
「行ってきまーす!」
まず最初についたのは、
絵本に登場する小僧とおしょうさんが住んでいたと思われるお寺。
「絵本に書いてあるお寺とそっくりや!」
そう、昔ここまでやまんばが追いかけてきたのです。
怖くなる子ども達。
ここからいよいよ山に登ります。
勇気を出して!がんばれ年長!
「やまんばの家はもうすぐそこに…」
「せんせい!なんかあそこの木に貼ってある!」
しゅんいちろうくんが何かに気がつきました。
「ん…?」
「こ、これは!!!」
紙にはこう書かれていました。
「”やまんばに注意”」
「こわい!もう帰りたい!」
子ども達の気持ちも下がってきました…。
「ここまで来たし、みんなで最後がんばろうよ!」
先生たちでみんなの気持ちを上げます!
すると子ども達の中から、
「行ってみたい!楽しくなってきた!」
「行ってみる!」
と、声が聞こえてきました。
木のトンネルを通って上った先に、
それはありました。
山奥にひっそりとたたずむ小屋らしき骨組みやはしご、水の溜まっている容器…
「みえる?」
「うん、みえる!」
子ども達はそーっと静かに見ていました。
「なんかいろいろあるけど、やまんばはおらんね」
「せんせい、もう帰ろう!」
帰りはみんなとても足早に帰りました(笑)
幼稚園についてから、今日見たものをみんなで話し合いました。
やまんばの家はあったけど、もうそこにはいなかった。
たぶんもうやまんばは、この山からはいなくなってしまったのではないか…
このような結論となりました。
やまんばの住む山、その秘密を解き明かしたぜ!イエェーーーーイ!
これにて、今年度の七不思議すべて終了!
中には数名、7回すべて参加した強者もいるようです(*’▽’)
子ども達の中には、この七不思議を毎回とても楽しみにしてくれていた子もいるようで、
本当にうれしく思います♪
もちろんすべて作り話なのですが、子ども達はまるで自分がその物語の主人公になってしまったかのように、物語に入り込みます。
大人の私達には決してできませんよね…。
子どもって、本当にすごいなあ…とつくづく感じます。
そして、いつかこの子たちが大人になったときに
「なんか幼稚園の時、やまんばとか信じてたなぁ…」
「怖かった記憶あるけど、なんかワクワクしたな…」
と、ふと思い出してくれれば幸いです。
みんなの行く小学校には、どんな怖い噂があるのでしょうか…。
またお話を聞かせてください。
以上、済美オカルト研究部 矢代でした。